むし歯治療|しげた歯科クリニック|名古屋市千種区の歯医者|千種駅徒歩13分

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むし歯治療

むし歯治療|しげた歯科クリニック|名古屋市千種区の歯医者|千種駅徒歩13分

むし歯とは

歯が気になる女性

ミュータンス菌(むし菌)の酸産生作用

口の中の細菌数は10兆個以上といわれ、そのうち、むし歯の原因となる酸を作る酸産生菌が70~80%を占めると考えられています。酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。この酸によって歯が溶かされますが、人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復されています。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置するとじきに組織が崩壊し、むし歯となります。

深部へとむし歯を拡大させるラクトバチラス菌

ミュータンス菌と同様に、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。ラクトバチラス菌は、エナメル質のようなツルツルした部分には生息できず、ミュータンス菌によって作られたむし歯のザラザラした部分や、奥歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪いすき間などに生息します。酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深いむし歯の中で酸を作り、さらに深部へとむし歯を拡大させていきます。

初期段階のむし歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。むし歯の兆候があればお早めに受診ください。

当院のむし歯病治療の特長

当院では、患者様の歯をできるだけ長く健康に保つことを目標に、むし歯治療を行っております。
初期のむし歯に対しては、歯を削らずに済むよう、丁寧な歯みがき指導とフッ化物塗布を徹底しております。これにより、歯の再石灰化を促し、むし歯の進行を抑制します。
むし歯が進行(悪化)した場合には、むし歯の部分を正確に染め出し、最小限の範囲で削ることで、健全な歯質をできるだけ残します。スプーン状の器具を使用し、歯への負担を軽減しながら治療を行います。
歯の神経(歯髄)がある空間(歯髄腔)に近いむし歯に対しては、歯の神経を温存するため、薬剤(セメント)を詰めて様子を見る治療法も選択可能です。これは、歯の神経を取り除くことなく、ご自身の歯を生きている状態でできるだけ長く残すための治療法です。
症状が改善しない場合には、神経の治療(根管治療)が必要となる場合があります。さまざまな治療機器と技術を用いて、痛みを最小限に抑え、丁寧な治療を行います。
治療後は、むし歯の再発を防ぐため、(歯科衛生士による)丁寧な歯みがき指導と、定期的なクリーニングをおすすめしております。

こんな症状(状態)ありませんか?

  • 歯の表面が透明感の無い白色になったり、黒ずんできた
  • 歯の表面に穴が空いている
  • 甘いもの、冷たいものがしみる
  • 熱いものがしみる
  • 歯がズキズキ痛む
  • 食べ物がよく詰まる
  • 歯医者に1年以上行っていない

むし歯になる要因と解決策

歯質

むし歯になりやすい歯質、歯並び、咬み合わせになっている
歯質とは、歯を構成する組織のことで、エナメル質、象牙質、セメント質などがあります。これらの組織の硬さや厚さ、構造などが、歯の強度やむし歯になりやすさに大きく影響します。
歯質は、生まれつきのものもありますが、治療や生活習慣によって変化させることができます。
歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促すフッ化物(フッ素)を利用することや、だ液の分泌を促進するために食べ物をよく噛み、水分をこまめに摂ることなどが効果的です。
歯質を強化することで酸や細菌に侵されにくくなり、むし歯のリスクが低下します。また、歯が丈夫になることで、歯の寿命を延ばすことができます。

糖分

甘いもの(糖質)を多く摂取する習慣がある
食事や間食後に口腔内は酸性になります。口腔内が酸性になると、脱灰を促進し、むし歯リスクを高めます。唾液の効果で徐々に中性に戻りますが、酸性になる速度のほうが早いため、間食の回数が多いと口腔内が酸性になっている時間が長くなるため、むし歯が進行するので間食は控えましょう。
糖分摂取の増加は、口腔内が酸性になり、脱灰を促進し、むし歯リスクを高めます。食物繊維が豊富で、かつ糖分が少ない食品を選びましょう。
また食事の後は、歯の表面には食べカスや細菌が残り、歯垢が形成されます。歯垢の中に含まれる細菌は、糖分をエサにして酸を作り出し、歯を溶かしてむし歯の原因となるため、食事の後は必ず歯を磨く習慣をつけましょう。

細菌

むし歯の原因菌が活発に活動している
キシリトールやフッ化物(フッ素)には、むし歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去することが効果的です。

むし歯の進行と治療法

歯の痛み方でむし歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって主な治療方法が異なります。

自覚症状がなく、歯科検診などで発見される CO~C1

ごく初期のむし歯

COごく初期のむし歯

症状

C0は「シーオー」と読み、「C」はcaries(カリエス:むし歯)の頭文字で、「0」はobservation(オブザベーション:観察)の頭文字です。したがって「C0」は、むし歯になっているものの、今のところ治療の必要がない要観察歯となります。
むし歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白く濁って見えますが、まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。

主な治療方法

  • プラークコントロール
    (歯みがき指導、食習慣の改善)
  • フッ素塗布
  • シーラント
エナメル質に小さな穴が空いたむし歯

C1エナメル質に小さな穴が空いたむし歯

症状

エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。

主な治療方法

  • プラークコントロール
    (歯みがき指導、食習慣の改善)
  • フッ素塗布
  • シーラント
  • コンポジットレジン修復(詰め物)

冷たいもの、甘いものがしみる C2

歯の内部(象牙質)まで進行したむし歯

C2歯の内部(象牙質)まで進行したむし歯

症状

むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。

主な治療方法

  • コンポジットレジン修復(詰め物)
  • インレー(詰め物)
  • クラウン(被せ物)

詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しています。

熱いものがしみる、激しい痛みがある C3

神経まで進行したむし歯

C3神経まで進行したむし歯

症状

むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。

主な治療方法

  • クラウン(被せ物・差し歯)
  • 根管治療(歯根の治療)
  • 支台築造(歯の土台⦅コア⦆)

長期間継続していた強い痛みが治まり、放置している C4

歯根まで進行したむし歯

C4歯根まで進行したむし歯

症状

歯根の部分までむし歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。

主な治療方法

ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや義歯(入れ歯)、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。

抜歯(歯の喪失)後の治療方法

ブリッジ(連続した被せ物)

失ってしまった部分の歯を補うために、その両隣の歯を土台にして、連続した被せ物を装着する治療です。ご自分の歯と同じように噛むことができますが、ブリッジを固定するため両隣の歯を削る必要があります。このブリッジには、保険適用の金属製のものや適用外のセラミック製など、さまざまなものがあります。

義歯(入れ歯)

失ってしまった部分の歯を補うために、歯肉に負荷をかける治療です。両隣の歯をほとんど削らずに作製することが可能ですが、硬い食べものや、粘り気のある食べ物では、しっかり噛むことができません。また異物感が生じることがあります。慣れるまでの時間が必要です。

インプラント

失ってしまった部分の歯を補うために、顎の骨の中に人工の歯の根を埋める治療です。両隣の歯を削らずに作製することが可能ですが、外科的処置が必要です。骨の中に埋めた人工の歯の根が安定するまで数カ月を必要とするため、治療期間が長くかかります。保険適用外の治療になります。